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CEOブログ 包装機メーカーの枠を超えていくために
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- Category:
- コラム
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- Date:
- Dec.16.2020
包装機メーカーの枠を超えていくために
CEOブログをご覧いただきありがとうございます。川島製作所の代表取締役・伊早坂嗣(いそさか・あきら)と申します。最初に川島製作所の紹介を簡単にさせてください(詳しくは「会社案内」などのページをご覧いただければ幸いです)。
1912年(明治45年)に創業した当社は、食品や薬剤等の製品を自動で包装する「包装機」の先駆けとなる企業です。たとえば、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでスナック菓子や冷凍食品やおにぎりを見たことがある方なら、ほぼ間違いなく当社の関わる商品を目にされているでしょう。それらの商品の製造ラインに、川島製作所の包装機が使用されているからです。
そんな包装機メーカーである川島製作所ですが、私は今後、当社を良い意味で“包装機メーカーの枠に収まらない企業”に変えていきたいと考えています。
「機械メーカー」と聞くと、みなさんはどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?おそらく、男性的なイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。また、実際にこれまでは、男性がメインで活躍してきた業界だというのが私の実感です。
しかし、そのような固定観念に囚われていては、時代の変化に対応できません。性別や年齢を問わず、さまざまなバックボーンをお持ちの方々が個性を活かして働くことができ、その多種多様な視点が製品開発やサービスに取り入れられる企業を目指しています。
私が代表取締役に就任した2016年以降、年々女性の採用が増えていますし、外国人の採用も行っています。女性社員・外国人社員の割合はまだまだ増やしていきます。
“町工場”から“一流企業”へ
従業員の構成だけでなく、彼ら彼女らが働く環境もどんどん変えていきます。
すでに実施済の施策としては、たとえば制服や工場用の作業着が挙げられます。良い意味で機械メーカーのイメージを裏切る、機能性を担保しつつ、スタイリッシュなデザインのユニフォームを開発・導入しています。このウェブサイトも、川島製作所がそんなビジョンを持つメーカーなのだと、視覚的にイメージできるデザインにしたつもりです。
もの作りで世界と、仲間たちの未来も変える
そして、我々は当然ながらメーカーですので、そのような社内環境、働き方の変化は、手段であって目的ではありません。
最終目標は“もの作りで世界を変える”。さらに私たちに関わる仲間みんなの未来を変える。いまは、そのために必要な環境を整える段階だと考えています。
包装機メーカーが「世界を変える」ことを目標にするのは、少し大げさに感じられるかもしれませんが、私は本気でそう考えています。どれだけ素晴らしいエンジンがあっても、それだけでは走れません。その周りにさまざまなパーツが付属することで自動車になります。
同じように、対面販売なら中身の商品だけでも可能です。しかし、食品や薬剤が大量生産され、安全な状態で全国に行き渡るのは優れた包装あってのものです。また、どれほど優れた包装でも、手作業では生産量に制限があります。北海道の工場で生産されたお菓子が、沖縄で入手できる現代社会の利便性に、包装機の存在は欠かせません。
他にも、近年は環境保護が叫ばれ、包装の簡素化やプラスチック袋から紙袋への移行などが進んでいます。包装機メーカーは、このような環境問題に大きく関わる立場です。
「プラスチックだったお菓子の外袋を紙にする」といった意思決定をするのはお菓子メーカーさんですが、私たちのような包装機メーカーが、そのリクエストに対応できる包装機を用意できなければ、実現は難しくなります。
このように考えると、包装機メーカーの仕事でも、世界を変えられると思えてきませんか?私自身は、包装機メーカーだからこそできる革命があると、本気で信じています。
採用の枠も壊したい
もの作りで世界を変えるには、従来の延長線上で考えられる成長では、まだ足りないでしょう。もっと、ドラスティックな変化が必要だと私は考えます。
具体的には、採用を大きく変える必要があります。機械周りの知識や技術を学び、「機械メーカーに入りたい」と考える方だけでなく、「仕事を通じて世界を変えたい」という気宇壮大な夢を持ち、そんな夢を実現できる企業を探している方に、川島製作所を選んでいただきたいのです。
そのために必要なことは、大きく2つに分けられます。
1つは、当社が同じように「世界を変えたい」という夢を本気で追求し、そんな夢を持つ社員を全力で後押しできる企業になること。これは現在進行系で環境整備を粛々と進めています。
もう1つは、川島製作所が、“もの作りで世界を変えようとしている企業”であることを、就職・転職を考えている方々に知っていただくことです。残念ながら、現時点で当社をご存知の方は、それほど多くないでしょう。
またご存知であっても、いち機械メーカーの社長が、「世界を変えたい」「革命を起こしたい」と考えているとは、露ほども思わないに違いありません。
そこで私は、少しでも多くの方に、川島製作所の存在と、その目指すところを知っていただくための取り組みも進めています。
その取り組みの1つに、書籍の執筆があります。
この文章や、今後のCEOブログにも、その書籍に含まれる内容を盛り込んでいき、私たちの取り組みや未来のビジョンを知っていただきたいと考えています。
私は、新卒で川島製作所に入社し、数十年間働いてきた中で、いまが一番ワクワクしています。どんな大企業にも負けないくらい、やりがいのあるチャレンジができる企業を、本気で目指しています。
このCEOブログは、ここまでお読みいただいて、ほんの少しでも「面白そうな企業だな」と思った就職活動中の方に、川島製作所を就職先の選択肢に加えていただくことを目標のひとつとしています。また、社会人のみなさんにも、お仕事のヒントになる内容をお届けできればと思っています。
よろしければ、クロスメディア・パブリッシングより、2021年4月刊行予定の書籍と合わせて、ご注目いただければ幸いです。